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アイズレー・ブラザーズ
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| いわゆる「名盤」としていろいろなディスクガイドに紹介されている「3+3」。もちろん僕もそういったものがきっかけで聴いてみた一枚ではありますが、1曲目「THAT
LADY」のイントロのリフを聴いた瞬間、自分の中で特別なものになると確信したアルバムでした。全ての楽器とコーラスがこれ以上ないくらいにバランス良く、そして一体感を伴い体中を侵食してくるというか。陳腐な表現だけどまさにグルーヴィーという表現がピッタリと当てはまるような気がします。そして主役であるロナルドのVoに心底、体が溶けるような感覚を覚えます。彼のようなVoスタイルってのは居そうで居ないもので、今でこそ,彼に影響されたシンガーがたくさんいますが、当時のソウルシンガーでこういう歌い方をする人は他に居なかったように思います。 そして2曲目の「DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT」では一転してしっとりとした雰囲気に変わります。1曲目はノリの良いアーニーのエレキの利いたギターソロで終るわけですが,そこから一転してアコースティックなギターイントロが流れてくるわけです。動から静へ。雰囲気がガラリと変わるその曲順でより一層2曲目が素晴らしく感じるわけです。この2曲がこのアルバムの素晴らしさを決定づけていると思います。まさにグルーヴィーにしてメロウ、「GROOVY ISLEYS」、「MELLOW ISLEYS」なんて名前のコンピレーションアルバムがソニーから発売されててもまるでおかしくはないわけです。この2曲の流れを聴くためだけに買っても良いアルバムなのではないかと個人的には思ったりもします。 そしてこの曲は白人シンガーソングライターのジェイムス・テイラーのカバー曲なわけですが、この時期のアイズレー、とにかくカバー曲の選曲の良さとその料理の仕方が素晴らしい。このアルバムの中だけでも5曲目「LISTEN TO THE MUSIC」はドゥービー・ブラザーズのカバー、7曲目「SUNSHINE」はレゲエアーティストのジャッキー・エドワーズのカバー、8曲目「SUMMER BREEZE」はシールズ&クロフツのカバーになってます。このアルバム以外でもボブ・ディランやキャロル・キング、トッド・ラングレンなど多くのカバー曲を演ってます。ソウル系のアーティストにカバー曲は珍しくないのですが、その多くがただ歌ってるだけでカバー曲としての面白みにかけたり、曲を崩し過ぎてて原曲の良さが出ていなかったりするわけですが、アイズレーの場合,オリジナルの良さを活かしつつも,自分たちの楽曲にしているという点で素晴らしい成果を収めてます。やはりこの辺のセンスが後進の多くのアーティストに影響を与え,またレア・グルーヴやフリー・ソウル周辺での人気にも繋がったのでしょう。 またこの2曲以外でも全曲素晴らしく捨て曲がないのがこのアルバムの魅力の1つなのですが、その中でも著者がもっとも好きな曲は3曲目の「IF YOU WERE THERE」です。これも「トットコ、トットコ」したリズムがたまらなく心地良いのです。ちなみにシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」の元ネタとしても有名で、ワムや最近では椎名順平などがカバーしてる人気曲です。また8曲目「SUMMER BREEZE」も今の季節にピッタリな一曲です。まさにBREEZEが爽やかに心の中を通り抜けます。 アイズレーはもちろんジャンルとしてはソウルミュージックに分類されているアーティストでありますが、ソウルの域を越えて幅広い層に愛されるアーティストだと思います。白人層と黒人層との間をクロスオーバーするようなそんなアーティストの代表格なのではないでしょうか。そしてまたこのアルバムが発売された73年というのはまさにそういう姿勢が求められた時代でもあったのです。 追記:アイズレーを語る時に忘れてはならないもう1つの要素,それは他ならぬ「エロ」なのですが、本アルバムではエロ度が比較的薄いため、そこについての記述は省いております。彼らのエロを堪能されたい方は,83年作品「BETWEEN THE SHEETS」、邦題「シルクの似合う夜」をお聴きになってご自身で体感されてみてください。あなたのナイトライフがより充実致しますように。。。 |
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| (シュガー・シャック) |
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